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矢筈山(1848) 北東面


矢筈山(1848) 北東面を歩いてみた。


ここ何回か 矢筈山(1848) 北東面を歩いてみた。

登山道は無く、獣道などを繋いで歩くコースばかりであったが、北側は暖冬の
今冬でも 比較的雪が残っていて、素晴らしい光景に出くわすことが出来て、
感動の連続であった。これまで通ったルートとはまた 違うルートから色々と
この山域をたどると、また新たな山域の魅力の発見することができた。

普段 足繁く通っていても 全然気が付かなかったことがなんと多いことか。
暖冬のおかげで、雪を求めて出くわした偶然のことであったが、改めて この
山域の奥深さを再認識した。










平成19年1月2日から3月31日まで深淵方面もいれた 矢筈山山域での足跡すべて。






平成19年1月2日から3月31日まで


平成19年1月2日から3月31日まで


 『道なき渓への招待』


「指導標の完備した道をたどる登山は、いいかえれば他人の拓いた道をたどる
行為である。登山者が望むかぎり、それはそれで何の問題もない。山小屋があ
り、指定されたキャンプ地がある。混雑の有無と天候の運不運はあったとして
も、ともあれ おおかたの登山者が、自然を満喫して目的の山頂を踏むことが
できるだろう。

問題は「道とはなにか」と登山者が疑った瞬間からはじまるのである。遭難を
回避するために設けられた指導標や山小屋。そこ以外には求めようもなく定め
られたキャンプ地と、標準コースタイムの記されたガイドブック。-----

そうした 管理された既成の登山のなかに、私自身の創造がどれほどあったの
かと考えたとき、私は道から外れることに思いを馳せたのである。」



 『道なき渓への招待』 高桑信一著 1998年 東京新聞出版局


『 山の仕事 山の暮らし 』



「 Hさんの小屋場は只見の奥山にあった。近くを、会津と越後を結ぶ
いにしえの八十里街道が走っていた。小屋場のそばを裏街道が通っているとい
う説があり、その裏街道を探しあてるのが私の目的だった。---------

ゼンマイ採りも末期のころで、彼はそのまま私を、県境を越えて新潟側の源流
にまで導いた。その自在な山あるきを見たときの驚きを、私はいまだに忘れな
い。

いっぱしの登山家をきどった私は、夏は沢登りしかしてこなかった。登山道を
外れ、溪谷から頂きを目指したとはいえ、それは山麓から山頂までの、点と点
を結ぶ線でしかなかった。そんな私にHさんは面としての山を教えてくれたの
である。その山頂にこだわらない広がりのおもしろさと豊かさを知った私は、
前にも増して足繁く只見にかよった。いにしえの古道など、もうどうでもよく
なっている自分がいた。」

『山の仕事 山の暮らし』高桑信一著 2002年 株式会社つり人社


遭難防止と ミニマムインパクト

 この矢筈山北東面には 遭難者の残置ザックが残されているところがあります。

平成5年の遭難者残置ザック

十分な準備と、ルートファインディング、読図などの技術や経験、体力など段階を
経たうえで、この山域に入られることが大切です。

また自然の残る地帯で、野生動物も多く、 入山者には ミニマムインパクトの基本姿勢も求められます。


★遭難者の残置ザック 徳島県美馬郡つるぎ町 山中にて



平成5年(1993年) 8月25,26日
道迷い遭難者がヘリコプターで救出された。
あとには ザックが3人分 残置されている。

「平成5年(1993年) 8月25日午後四時ごろ、徳島市内のアマチュア無線家から通報-----
徳島県警のヘリ「しらさぎ」が現場に急行して捜索に当たり------
2人を救助したが、一人は霧のため救助できなかった。-----
26日午前7時半から「しらさぎ」を出動させて救助に当たる。」

平成5年(1993年) 8月26日 徳島新聞記事より
 平成16年5月2日   平成16年5月8日
 平成19年2月12日 

金 邦夫氏の指摘するインターネットでの危険な道無き道情報


金 邦夫氏(警視庁)が指摘する インターネットに起因する 遭難事故 

日蔭名栗山(1725m)2004年3月

遭難事故の起因となるような情報提供に注意を呼びかけている。

このようなご指摘にも十分配慮したサイト運営を心がけようと、今後も自戒していきたいと思います。

山行記録編集方針


2007年3月25日 第1版制作

http://www.lnt.org/

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